来店1名55円の予約ページは必要か 無料の受付経路と月額台帳で比べる
月額0円・来店1名55円の予約ページが2026年8月に始まった。予約を受けるだけなら食べログやAirリザーブのフリーでも月額0円で持てる。55円が生きるのは独自の予約ページが欲しい店で、月額5,500円の台帳より安いのは月100名未満まで。

GoogleマップやInstagramから入る予約に、月額0円・来店1名55円(税込)で予約ページを使えるサービスが2026年8月18日に始まった。ただ、予約を受けるだけなら、食べログネット予約(自社リンク経由の予約は無料)やAirリザーブのフリーでも月額0円で始められる。55円を払う意味があるのは、グルメサイトに頼らず店独自の予約ページを持ちたい店だ。その場合も、月額5,500円の予約台帳より安いのは予約ページ経由の来店が月100名未満まで、月額11,000円のプランとの分かれ目は月200名になる。
月額0円・来店1名55円、課金は2027年1月来店分から
新サービスは、キャリアストックの「Noren Reserve」だ。キャリアストックのプレスリリース(PR TIMES)によると、自社ホームページを持たない個人経営の飲食店が対象で、初期費用と月額固定費は0円。料金は予約ページ経由で実際に来店した1名あたり55円(税抜50円)で、キャンセルや電話予約、他社の予約サイト経由の予約には課金しない。GoogleビジネスプロフィールやInstagramに予約URLを貼ると、来店2時間前まで24時間Web予約を受け付ける。
Noren Reserveのサービスサイトによると、2026年12月31日の来店分までは0円で、課金は2027年1月の来店分から始まる。
月100名未満なら、月額5,500円の固定型より安い
来店課金型と月額固定型の分かれ目は、月額を単価で割れば出る。月額固定型の例としてAirリザーブの料金ページの税込月額を使う。ベーシック(5,500円)とは月100名、スタンダード(11,000円)とは月200名で費用が並ぶ。それより来店が少なければ、55円の来店課金の方が安い。
色:0より高いほど濃い橙、低いほど濃い青
| 月の来店人数 | Noren Reserve(55円×人数) | Airリザーブ ベーシック(5,500円)との差 | Airリザーブ スタンダード(11,000円)との差 |
|---|---|---|---|
| 30名 | 1,650 | −3,850 | −9,350 |
| 60名 | 3,300 | −2,200 | −7,700 |
| 90名 | 4,950 | −550 | −6,050 |
| 100名 | 5,500 | 0 | −5,500 |
| 150名 | 8,250 | +2,750 | −2,750 |
| 200名 | 11,000 | +5,500 | 0 |
| 300名 | 16,500 | +11,000 | +5,500 |
出典:キャリアストック、リクルート(Airリザーブ)の公式ページ、2026年10月11日閲覧の単価から計算
差の列は「Noren Reserveの料金−固定型の月額」で、マイナス(青)は来店課金の方が安く、プラス(橙)は固定型の方が安いことを示す。サービスサイトが目安に挙げる月30組・1組平均3名の店なら、来店90名で4,950円となり、ベーシックより550円安い。
予約を受けるだけなら、月額0円の経路がほかにもある
予約の仕組みをまだ持たない店でも、月額0円の受付経路は持てる。食べログネット予約のご案内によると、食べログネット予約は導入費用・固定費が0円だ。食べログ経由の予約にはディナー1名200円、ランチ1名100円(いずれも税抜)かかるが、店の公式サイトやSNSに専用リンクを置いて受ける予約の従量料金は無料になる。
Airリザーブにも月額0円のフリーがある。同社はこれを簡易的な予約管理のプランと位置づけており、費用だけなら来店人数にかかわらずNoren Reserveより安いが、機能はプランごとに異なる。フリーで足りるかは、使いたい機能を同社の機能一覧で照らして決めることになる。すでにトレタを契約している店なら、トレタの料金ページの案内どおり、ネット予約ページを作成無料・送客手数料0円で使える(基本料金は問い合わせ)。
Noren Reserveのサービスサイトは、一般的なディナーの送客手数料220円に比べて55円は4分の1だと掲げる。食べログのディナー200円を税率10%で換算すると220円で、単価だけ見ればその通りだ。ただ、同じサービスサイトも、グルメサイトを集客・送客のメディアと位置づけ、新規集客は残したまま併用する使い方を想定している。55円を払う意味があるのは、グルメサイトの予約画面ではなく、店独自の予約ページをGoogleマップやInstagramの入口に置きたい場合だ。
無断キャンセルを直さないと、予約人数どおりに課金
来店課金型は、数え方の違いで実際の請求額が変わる。Noren Reserveは予約人数を上限に来店人数を数える。無断キャンセルや人数の減少は、来店日の6日後23:59までに管理画面で直さないと、予約人数どおりに課金される。無断キャンセルが多い店ほど、この修正の手間が料金を左右する。
| サービス | 1名あたりの料金 | 課金しない予約 | 店の操作が要る場面 |
|---|---|---|---|
| Noren Reserve | 55円(税込) | キャンセル、電話予約、他社予約サイト経由 | 無断キャンセル・人数減は来店日の6日後23:59までに管理画面で修正 |
| 食べログネット予約 | ディナー200円、ランチ100円(税抜) | 来店しなかった人数、自社メディアの専用リンク経由 | ランチは6:00〜15:59、ディナーは16:00〜翌5:59の来店で区分 |
| ホットペッパーグルメ(ネット予約プラン) | 手数料150円(税抜)とポイント付与料50ポイント。7:00〜14:59の来店は40円と10ポイント | キャンセルされた予約 | 店舗側でキャンセル操作をしないと請求が発生 |
出典:キャリアストック、食べログ、ホットペッパーグルメの公式ページ
ホットペッパーグルメのネット予約プランの案内は、単価が変わる可能性があり、変更は適用の1か月前までに通知すると明記している。来店課金型を選ぶなら、単価の改定と、キャンセルの処理を誰がいつ行うかまで含めて費用を見積もることになる。
判断は三段階で考えるとよい。まず、予約を受けるだけなら、食べログネット予約(固定費0円、自社リンク経由の予約は無料)やAirリザーブのフリー(月額0円、簡易的な予約管理)で月額0円の受付を持てる。トレタの契約店も、ネット予約ページを送客手数料0円で使える。次に、55円を払う意味があるのは、グルメサイトに頼らず店独自の予約ページを持ちたい場合だ。その場合も、月額5,500円の台帳より安いのはSNS経由の来店が月100名未満までで、月200名を超える見込みなら月額固定型の方が安くなる。2026年12月31日の来店分までは無料なので、その間にSNS経由の月の来店人数と無断キャンセルの件数を数えておける。その数字があれば、2027年1月以降にどちらを選ぶかを費用で比べて決められる。
出典
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